wan21 フレンチブルドッグ

  • 原産地:フランス
  • 沿革:全てのマスティフ・タイプの犬同様、エピロスやローマ帝国のモロシア犬に由来すると考えられ、イングリッシュ・ブルドッグの祖先や中世の大型獣猟犬、フランスのマスティフや小型のマスティフ・タイプとも関連があるが、1880年代にパリの下町で熱心なブリーダーの異種交配により作出された。パリ中央市場の人夫や肉屋、御者に飼われていたが、その愛らしい外貌と特徴によって、上流社会や芸術家の間で注目されるようになり、急速に人気が広まっていった。
    この犬種の最初のブリード・クラブは、1880年にパリで設立された。最初に登録があったのは1885年、最初のスタンダードは1898年に作成された。この年は、フランスKCがフレンチ・ブルドッグを公認した年である。ショーに初めて出陳されたのは1887年のことである。
    フランスに来ていたアメリカ人がこの犬種に目をつけ、何頭かをアメリカに持ち帰り熱心に繁殖を始め、1898年、ニューヨークのウォルドルフ・アストリア・ホテルでもっとも優雅なフレンチ・ブルドッグだけのショーが開催された。その優雅なショーは上流階級の人々を魅了し、1913年には、アメリカで人気ナンバーワンのショードッグに輝くことになった。その後人気は他の犬種に追い抜かれたものの、現在も多くの愛犬家たちから熱烈な支持を受けている。
    日本には大正時代に紹介され、昭和初期には数多く飼育された。日本で一旦は衰えた人気も、2000年代に入り復活、現在も人気の犬種である。
  • 外貌:発達した筋肉をもち、全体的にプロポーションは短く、頭部に比べて体はコンパクト。被毛は滑らかで、顔は短く、上向きの短い鼻で、直立耳(コウモリ耳)と自然な短い尾を有する。活動的な外貌で、理解力があり、骨格がしっかりしている。
  • 習性/性格:社交的且つ、活発で、鋭敏である。陽気で愛嬌があり、甘えん坊で人なつっこい性格。主人や子供に対しては特に愛情豊かである。
  • 種類/サイズ
    ■体高 27〜30cm
    ■体重 12.7kg(8kgを下回ってはならず、14kgを越えてもならない)
  • 毛色:
    ・フォーン(茶系)
    ・ブリンドル(黒地に茶色などの差し毛が入る)
    ・パイド(白地にフォーン又はブリンドルのあるもの)
    ・クリーム(白系の単色)
    フォーンの色調はレッドからライト・ブラウン(カフェ・オ・レ)まである。全体にホワイトの犬はパイドに分類される。

(参考・JKCホームページ他)