wan24 ボーダーコリー

  • 原産地:イギリス
  • 沿革:イギリス原産の牧羊犬の中でもっとも作業能力が高いといわれるボーダー・コリー。トレーニングのしやすさ、確実な処理能力、羊に対する情愛の深さ、緊急時の的確な判断力、機敏な行動など、牧羊犬に必要な資質のすべてを兼ね備えた犬種である。「ボーダー」の名称は、原産地がイングランドとスコットランドの国境(ボーダー)地域の牧羊犬であることに由来する。
    ボーダー・コリーは、近縁のラフ・コリーほど優雅なスタイルや秀でた顔貌を持ち合わせていなかったため、純粋種としての認定が遅く、近年まで公認されなかった。
    ボーダー・コリーの祖先犬は、8世紀後半から11世紀にかけて、スカンジナビア半島を中心に発生したバイキングによって英国に持ち込まれたトナカイ用の牧畜犬がボーダー・コリーのルーツになったといわれている。その後、土着の牧羊犬やラフ・コリーの祖先犬と交雑し、19世紀末頃にはほぼ現在のタイプとなっていた。しかし、華やかなショー・ドッグの道を歩んだラフ・コリーとは対照的に、ボーダー・コリーは作業能力のみが重視されたため牧場にとりのこされ、都市生活者や国外に知られる機会が少なかった。
    ショーでワーキング・トライアルやオビディエンス・トライアルが実施されるようになって、ボーダー・コリーが見直され、晴れて公認犬種となった。本国イギリスのケネルクラブによる公認は1976年、FCIの公認は1987年に、AKCによって承認されたのは1995年になってからである。
  • 外貌:均整のとれた滑らかなアウトラインは、質の高さと優雅さを示している。又、しっかりした体躯構成は、軽快で力強く、持久力に富んでいる。被毛はスムースとラフの2種類があり、スムースは短く、ラフはほどよい長さでわずかにウェーブがある。
  • 習性/性格:大変賢く、注意深い。従順で、責任感がある。作業能力が高く、鋭敏で、エネルギーに満ち溢れた犬種。
  • 種類/サイズ
    ■体高 牡53cm 牝53cm以下
    ■体重 14〜20kgくらい
  • 毛色:様々な毛色が認められている。ホワイトが優勢であるのは好ましくない。

(参考・JKCホームページ他)